整形外科の診断では脊柱管狭窄症なので、あまり歩かないようにと言われた
70代 男性
キーワード
脊椎管狭窄症 歩行
主訴
右下肢の痺れ/違和感
3日前辺りから長時間座っていたり、日課のウォーキング中に臀部から足まで痺れ、違和感がでるようになった。
以前から多少はあったが、いつもより症状が顕著だったので心配になる。
実はこの症例は、私の父です。10年ほど前より定期的に身体の調整をしています。
目的は、痛みに対してではなく、脳梗塞や心筋梗塞、認知症の予防を目的に身体を診ています。
普段はあまり症状を訴えない父が、珍しく訴えてきたので、いつもより丁寧に調整しました。
今まで画像検査はしたことないのですが、70後半という年齢から考えても、退行性による腰椎の変形はあるだろうと想像はしていた。
大事なのは予防だと考え、予防的なケアをしてきた。
本人も気にしているし、いちど整形外科でレントゲンでも撮ってもらおうかと提案し、受診してもらった。
レントゲン検査の結果を見て、整形の先生の見解は「骨が変形していて間も狭くなっているので歩くのは控えて」ということでした。
私は、疑問に感じたので後日、レントゲン画像を見せてもらいに病院に足を運んだ。
確かに多少の変形はあるものの、年相応の退行性の変形であり、関節の間も比較的しっかりしていると判断し、父には気にしなくて良いので、今まで通りにウオーキングの継続を勧めた。
ここで懸念されるのは、
このように退行性による多少の変形でも、先生がレントゲンを見て、狭くなっているから「歩かないでと」言われれば、皆それに従う人が多いだろうと思うし、その結果、体を動かさなくなるのと同時に、必要以上の通院と投薬治療を余儀なくされ、身体機能が著しく低下し、健康的に年を重ねていく妨げになっていることが、少なくないのだろうと思いました。
幸いにも早期に改善し問題なく日課のウオーキングは継続できています。